FTM、MTFの性別適合手術(SRS)後の性機能

性別適合手術(SRS)後の性機能は、多くの性同一性障害GIDにとって、たいへん重要な事柄である。性適合手術(SRS)は、手術方法の選択、手術の満足度、生活の質に影響してくる。しかしながら、その他の事柄に比較して、SRS後の性機能に関する臨床的な研究報告が少ない。

ホルモン治療、性別適合手術(SRS)による性機能の評価、MTF、FTMの術後の性機能の以前のレポート報告を分析した。

方法
別性ホルモンと性別適合手術(SRS)のテクニックによる概要は、性機能におけるホルモン治療の役割、性別適合手術(SRS)。以前に英語で報告されている論文を交えて、性別適合手術(SRS)後のMTF、FTMの性機能について分析した。

性別適合手術(SRS)後の性的欲求、性的興奮、オーガズムに達する可能性も分析した。

結果
早期の論文においては、性同一性障害GIDは、 性的に低い状態には、関係しているようには見えないと報告している。
MTFにおいては、性欲低下障害の頻度は、一般女性に見られる頻度とほぼ同様である。

FTMにおいては、性別適合手術(SRS)後の性的欲求は、明らかに強くなる。MTFは、性的興奮中は、血管が拡張するだけでなく、体液分泌も盛んに促進される。FTMは、性的興奮が低い。

ただ、少なくとも性別適合手術(SRS)後には、興奮度は高くなっている。性別適合手術(SRS)後の性機能は、オーガズムと関係している。MTFとFTMともに、オーガズムの機能は高い。

役立ちそうな医学論文も参考にしていると、性同一性障害GIDは、適度な性機能を保ち、性的満足度も高いといえる。

性ホルモンの種類、量などさまざまな影響、とくに性別適合手術(SRS)の手術手技によって性機能の変化などについて理解するためには、さらなる研究が必要である。

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Sexual functioning in transsexuals following hormone therapy and genital surgery: A review.
J Sex Med 2009;6:2922–2939.