MTFの同性愛と異性愛の違いはどこにあるのか?
※同性愛MTF=性指向が男性、異性愛MTF=性指向が女性
FTMとMTFでは大きな違いがある。それは、異性愛MTFよりも同性愛MTFの方が早くに性別適合手術(SRS)を希望するが、FTMでは年齢に違いはない。
MTFでの性別適合手術(SRS)を希望する年齢の違いは、なにか異なった要因に影響していると説明できるかもしれない。
①異性愛MTFの性別違和は幼少期に芽生えているが、その違和感は時間とともに大きくなる可能性があるが、壮年期までには決定的なレベルまでに行きつかないことが多い。
治療を進めるか遅らせるかという外的要因も影響しているので、この決定的な性別違和のレベルがいつ届くのか明らかでない。
もちろん、異性愛GIDが遅くに適応するのは他の要因でも説明がつく。異性愛MTFは結婚生活の期間が長く、父親としての生活も長い。ジェンダークリニックに門をたたくときには年を取っていることも多い。
②異性愛GIDは、外性器に対して両面性の感情を持つ。異性装をしているときに性的刺激を経験する快感が外性器に対しての報酬になり、自分の外性器に対しての不満足をときどき無視することもある。
そのため、この快感の喪失は、気持ちを複雑にさせ、自分の男としての身体から快楽を得ることがない同性愛GIDに比べて、異性愛GIDは性別適合手術(SRS)を遅らせる結果になる。
③異性愛GIDの男性的外見は、女性として永続的に生活することをためらわせる。
これらの3つの要因によって、性別適合手術(SRS)を遅らせる原因にもなっている。 異性愛MTFの性別適合手術(SRS)が遅れる原因は、もともとの原因、外見、性的快楽の欲求のパターンが混在している。
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Transsexual subtype: Clinical and theoretical significance
Psychiatry Res.2005 Dec 15;137(3):151-60.